ジムにあるお気に入りの自販機をUIの視点で見てみた

こちらの自動販売機は、私がよく通っているジムに設置されているものです。いつも水を忘れたときに、とてもお世話になっています。

まず、水を買いたいとき、私はいつも直感的に一番上の段を探してしまいます。よく考えてみると、他の自販機でも水は上段に配置されていることが多いですよね。逆に、小さめのボトル飲料を探すときは自然と下の段に目がいきます。こうした配置は、私たちの視線や行動とぴったり合っていて、とても使いやすいと感じます。

それから、この自販機のボタンのデザインも、かなり親切だなと思いました。売り切れのときに「完売」と表示される代わりに、ボタンが赤く光るようになっています。在庫がある場合は、お金を入れると緑に点灯します。ぱっと見て状況が分かるので、他の自販機よりもずっとわかりやすいです。

というのも、文字で「完売」と書かれていても小さくて気づきにくかったり、まだお金を入れていないのに赤く光っていたりして、「あれ?どれが買えるの?」と迷ってしまうことがよくあります。特に外国人にとっては、文字よりも色で情報を伝える方が親切かもしれませんね。

ただ、気になる点もいくつかあります。たとえば、現金以外で支払いたいとき。黄色いカードリーダーが目立つので、ついそれに目がいきますが、よく見るとその周りに小さなボタンがいくつか付いています。最初は「これは何だろう?」とちょっと戸惑ってしまいました。押してみれば何となく操作はできますが、タッチパネル式だったらもっと直感的に、迷わず使えるのになと感じます。

タッチパネルの自販機は、ボタン式と違って視覚的に情報を整理して表示できるので、操作の流れがさらにスムーズになります。特に、言語に不安がある外国人やお子さんにとっては、そうした工夫が安心感にもつながるのではないでしょうか。

もうひとつ、不便だなと感じたのは、QRコード決済のとき。すべての商品を選んだあと、どこにバーコードをかざせばいいのか分かりづらいんです。横に案内図はあるものの、つい見逃してしまいがち。もしバーコード読み取り部分がもっと目立つようにデザインされていれば、ユーザー体験はさらに良くなるんじゃないかなと思います。

ふと考えてみたのですが、自販機の「商品を選ぶ → 支払う → 商品を受け取る」という流れって、ネットショッピングの「商品をカートに入れる → 決済 → 注文完了」とすごく似ていると思いませんか?

どちらも、UI(ユーザーインターフェース)や導線の設計次第で、体験がスムーズにも、ストレスフルにもなります。だからこそ、日常の中で何気なく使っている自販機にも、UX(ユーザー体験)を考えるヒントがたくさん隠れているのかもしれません。

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