⋆✴︎˚。⋆ディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールド⋆✴︎˚。⋆

🏰₊˚⊹♡今週のディズニーランド研修では、「イッツ・ア・スモールワールド」をテーマにした調査を行いました。🏰₊˚⊹♡

まず外観に目を向けてみると、パッと見ただけで幾何学模様がふんだんに使われていることに気づきます。直線や曲線、シンメトリーな形が組み合わさって、どこか心地よいリズムを生み出しているんです。このデザインには、ディズニーの伝説的なアーティスト、メアリー・ブレア(Mary Blair)の影響が色濃く表れています。彼女の作品は、鮮やかな色彩とシンプルで大胆な構図が特徴で、その独特のスタイルは、ちょうど当時流行していた「ミッドセンチュリーモダン」のデザインとも重なっています。幾何学的なフォルムや明快なラインを取り入れることで、時代の空気感も感じられるのが面白いですね。

色彩に注目すると、パステルカラーが全体に広がっているのが印象的です。やわらかくて夢のような色合いは、ファンタジーランドというエリアのテーマとも見事にマッチしていて、「夢の世界」を視覚的に表現しています。パステルの優しいトーンが空間全体に魔法のような雰囲気をもたらしてくれて、見ているだけで心がふわっと軽くなるような気がしました。

そして、時計塔の周りをじっくり観察してみると、世界各国のランドマークや伝統的な家々のモチーフが取り入れられているのがわかります。これは、「世界はひとつ。私たちは皆、同じ地球の住人である」という『イッツ・ア・スモールワールド』のメッセージを象徴しているんですよね。家のモチーフには、“家庭”や“ふるさと”といった意味も込められていて、どこの国に生まれても、私たちはひとつの大きな家族なんだという、あたたかい想いが伝わってきます。

それから、アトラクションの中を進んでいくと、また新たな小さな発見がありました。

「旅行」と聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?おそらく、多くの人がスーツケースやカメラ、切手やポストカードを連想するのではないでしょうか。

実は、「イッツ・ア・スモールワールド」の内部にも、そうした“旅”を感じさせるモチーフがたくさん隠されているんです。よく目を凝らしてみると、フォトフレームや切手のデザインがあちこちに使われているのに気づきます。まるで、世界中を旅してきたアルバムをめくるような感覚――。

これらの演出には、「地球を巡る旅」のような気分をゲストに楽しんでもらいたいという想いが込められているのだと感じました。実際に海外に行かなくても、アトラクションの中をめぐるだけで、世界中を旅しているようなワクワク感を味わえる。そんな工夫が、細部にまで行き届いているのです。

あの空間には、“旅の記憶”や“世界への憧れ”が詰まっていて、童心にかえって夢を見る時間をそっと届けてくれているようでした。

こうしてじっくり観察してみると、普段は見過ごしてしまいそうな小さな工夫やこだわりが、あちこちに散りばめられていることに気づきます。もし何も考えずにただ乗っていたら、「楽しかったな〜」で終わってしまっていたかもしれません。

でも、一歩踏み込んで“なぜこのデザインなんだろう?”と目を向けてみることで、アトラクションの裏側にある物語や、作り手の想いに少しだけ触れられたような気がしました。

次に「イッツ・ア・スモールワールド」に乗るときは、ぜひちょっとだけ、目線を変えてみてください。きっと、今まで見えていなかった景色が見えてくるはずです。

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