デパ地下の売り場デザインと“視線誘導”の技術

デパートの地下1階には、たくさんのお土産屋や惣菜売り場があり、高価ではあるものの、主婦たちにとってはとても人気のある場所という印象があります。閉店前には商品がすっかり売り切れている光景もよく見かけますが、これはデパートの導線や表示などと関係しているのかもしれません。ここでは、東京駅の大丸百貨店を例に挙げてみます。

引用元: https://www.daimaru.co.jp/tokyo/floor/b1f.html

東京駅と直結しているため、入口が非常に多いのですが、そのおかげで気づいたことがあります。駅とつながっている出口の周辺には、お弁当や惣菜を売っているお店がたくさん並んでいるのです。きっと、駅を出る人やこれから駅に入る人がすぐに食べ物を買えるように、その出口付近に特別に設けられているのでしょう。

そして、もう少し時間に余裕のある人たちのために、お弁当コーナーの隣には東京限定のお土産が並んでいます。これも、駅に向かう旅行者がついでにお土産を買って帰れるようにするための配置だと考えられます。

先ほどは地図の左側についてお話ししましたが、ここからは右側をご紹介します。右側に並んでいるのは「すぐに食べられるもの」ではなく、お酒🍷や野菜🥦、果物🍎、お肉🥩などです。このエリアはちょうど百貨店のエスカレーターの近くにあり、ターゲットはもともとゆっくり買い物を楽しんでいる人たちです。そのため、駅の出口からは少し離れた場所に配置されているのだと思います。

こうして見てみると、動線ひとつをとっても、実はさまざまな工夫が隠されており、私たちは知らず知らずのうちに導かれて、つい足を止めてしまったり、ついでにもう一品買ってしまったりします。こうした仕掛けは普段あまり意識されることはありませんが、実は顧客の購買意欲を自然に高める、大切な要素なのかもしれません。💸💸💸

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