料理のレシピ本のレイアウトについで

最近、彼氏が朝ごはんにサンドイッチを作るのにハマっていました。でも、具材がよくはみ出してしまうのが悩みの種で……。それで、思い切ってホットサンドメーカーを購入!

届いた箱を開けてみたら、なんとレシピ本まで付いてきたんです。それがきっかけで、「このレシピ本、ちょっと観察してみようかな」って思い立ちました。

まず面白いなと思ったのは、この本、ホットサンドのレシピ集なので、目次のあとすぐにパンの種類紹介から始まるんです。そのあとにホットサンドメーカーの使い方があって、いよいよレシピに入るという流れ。なかなか親切な構成ですよね。

何ページか読んでみて気づいたのは、まずページのいちばん上に料理名があり、次に材料、作り方と続いて、最後に料理に関する補足情報が載っているという基本的な構成。でも、その中にも工夫がいろいろ詰まっていました。

もう少し細かく見ていくと、文章はできるだけ短くまとめられていて、文体もシンプルな普通形が使われています。レイアウトも工夫されていて、料理写真が背景として使われていたり、ページの上や下に配置されていたりして、見た目もとってもおしゃれ。

特に私が感心したのは、「できるだけ余白を作らないようにしている」点。たとえば材料は文章じゃなくて単語で書かれているので、普通なら改行を繰り返してしまいがち。でもこの本では、材料の部分を二段組みにしてスペースを有効活用しているんです。一方で、作り方の部分は一段のまま。こうすることで、全体としてすっきりと読みやすくなっています。

「作り方」に関しても、補足がとても丁寧に工夫されていました。ひとつ目のポイントは、補足説明欄がきちんと別枠で設けられているところ。料理中って、どうしても手を動かしながらレシピを見るので、必要な情報がパッと見つけやすいのは本当にありがたい。よく知られている手順、たとえば「だし巻き卵」の作り方などは、メインの手順に書かずに別にまとめてくれています。これは、「主役はあくまで“だし巻き卵ホットサンド”であって、だし巻き卵そのものではない」という意図が感じられて、とても親切。

ふたつ目のポイントは、補足が色付きの飾り枠で囲まれている点。視覚的にメインの作り方としっかり区別されていて、文字がごちゃっと詰まって見えることもなく、読みやすさが保たれています。

後ろのページも同じようなレイアウトで構成されているので、このレシピ本は初心者向けにデザインされているんだな〜と感じました。構成がシンプルでわかりやすく、手順も箇条書きで明確。補足説明も独立していて、初心者でも迷わずに読めるようになっているところが嬉しいですね。

一方、上級者向けのレシピ本だと、文章量が多くて補足も一体化して書かれていたり、技術的な細かい点やアレンジの幅に重点が置かれているので、写真のスペースが小さくなって、工程図だけで説明されていたりすることもあります。

もしこのレシピがWebサイトやアプリに載ったら、情報の見せ方はもっと変わると思います。たとえば、段落をはっきり分けて、ひとつの工程が終わったら次の工程が表示される形式にすれば、情報量が多くても負担にならずに読めそう。さらに、動画やアニメーションがあると真似しやすくて便利!読者がコメントやコツを投稿できる機能があれば、次に見る人にとっても参考になりますよね。

以上、ホットサンドレシピ本に関するちょっとした観察レポでした。

参考文献:

ウィナーズ株式会社編(2019)『プレスサンドメーカー「Plaid」レシピブック』PARCO.

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